おすすめ推理小説・ミステリ1

 私は推理小説・ミステリが好きなので、読んだものはほとんどおすすめしてしまいそうな気がします。

 しかしそこはガマンして、本当のおすすめを厳選してお届けしたいと思います……とかいって記事タイトルに1とかつけてるあたり、ガバガバになりそうですが。


十角館の殺人(綾辻行人)

あらすじ

 十角形の館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。
 同行しなかった同サークルの主人公は、角島にまつわる奇妙な噂を聞きつけ、本土にて独自に調査を開始する。
 やがて角島では、その噂を裏付けるような殺人事件が起こり……。

一言メモ

 角島で起こる殺人事件と、本土で進んでいく調査。緊張と緩和とでも言うべきテンポで進む物語と、語り継がれるべき仰天の結末。何も言わずに読むべし。
 館シリーズ第一作にして綾辻行人先生デビュー作なので、これにハマッたらしばらくは氏の作品を追い掛けることに。


月光ゲーム(有栖川有栖)

あらすじ

 合宿のために火山のキャンプ場へやってきた大学推理小説研究会の面々。
 山が噴火し、偶然居合わせた他の学生たちとともに、陸の孤島と化したキャンプ場に閉じ込められてしまう。

一言メモ

 有栖川有栖先生のデビュー長編。
 本格推理の「ロジカルに謎が解かれていく」部分にこだわりを見せる氏だが、もう一つの特徴として、ロマンティックな描写があるだろう。今作の登場人物もピュアな恋愛感情を抱いている。これによって、コテコテの推理小説にはない、美しい情景を感じられる作品だ。
 ロジカルな部分ではなくそういった部分に惹かれるという読者には、『幽霊刑事』 (有栖川有栖)をおすすめしたい。


斜め屋敷の犯罪(島田荘司)

あらすじ

 北海道に傾いて建つ館――通称「斜め屋敷」でパーティが開かれた。その翌日、密室で招待客の死体が発見される。
 名探偵、御手洗潔が謎に立ち向かう。

一言メモ

 本格推理の大御所、島田荘司先生の傑作。『占星術殺人事件』の方が評価は高いと思われるが、斜め屋敷には、ある種類の「すごさ」がある。どの種類かは、読めば分かる。
 多作なので、御手洗潔シリーズにはまっての散財注意。


星降り山荘の殺人(倉知淳)

あらすじ

 雪に閉ざされた山荘に集まった、コメディ映画にでも出てきそうな個性的な面々。そして起こる殺人事件。果たして犯人は誰なのか。

一言メモ

 本格推理作家の中では貴重(?)な、コミカルなシーンを得意とする作家。
 各章の冒頭では謎を解くためのヒントが提示されるため、読者は楽しく犯人当てに挑戦できる。
 本格推理の入門書ともいえる名作。


ハサミ男(殊能将之)

あらすじ

 狙った美少女を殺し、ハサミを首に突き立てる殺人鬼。次なる狙いを定めて犯行に及ぼうとした矢先、誰かに先を越されてしまう。しかも自分の手口を真似られて。
 誰がどうして殺した?
 警察も猟奇殺人犯も殺人犯を追う、一風変わった作品。

一言メモ

 49歳で亡くなられた作家、殊能将之。どの作品もインパクトが強く、代表作はどれだろうという感じがする。
 とりわけ『ハサミ男』は万人におすすめできる名作だと思う。第13回メフィスト賞授賞作品であり、メフィスト賞はやっぱりやばい、という印象が強くなったと記憶している。