小説をWEBで公開する時の注意点

 小説をWEB上で公開する方法としては大体2パターンあると思います。

「自分のホームページ、ブログに投稿する」
「小説投稿サイトに投稿する」

 どちらでも良いのですが、注意点がありますので記載します。

1、新人賞への応募規定

 あなたがWEBで公開しようとしているその作品、今後新人賞に応募する予定はありませんか?

 たいていの新人賞は、応募規定として「未発表の作品であること」という項目を掲げています。WEBで公開した時点でアウトなのか、WEBはセーフなのか、これは新人賞によります。

 アウトな新人賞がある、ということを忘れないでください。ノリでWEBに公開したことで、作家デビューの可能性をつぶしてしまうかもしれません。

 WEBからこっそり消して「未発表です!」と言い張れば大丈夫だと思いますか? 万が一あなたの作品をWEBで読んだことのある人がいたなら、「この受賞作はWEB小説の盗作だ!」と騒ぎだすかもしれませんよ。

 本当にWEBで公開していい作品なのか、ちょっとだけ考えてみましょう。

2、メンタル

 自信作を公開すればすぐに読者がついて話題になって……というのは、誰もが夢見ることです。実際はほとんどの作品が話題になることなく消えていきます。

 作品が読まれなかったからといって、ダメな作品だったんだ、自分なんてなんの役にも立たないダメ人間なんだ、と落ち込まないでください。

 読まれなくて普通なのです。

 今どき、普通の学生はゲームをしている方が楽しいでしょう。スマホ、家庭用ゲーム、ネットゲーム……どんどん進化して、時間を吸い取っています。

 社会人になれば遅くまで残業する人も多いでしょう、人付き合いを優先する人も多いでしょう。小説を読むのが趣味だという人は名のある文学賞受賞作を優先的に読むのです。

 そうして残ったWEB小説読者を取り合う状況です。

 面白いかどうか分からない、知り合いが書いたわけでもないWEB小説は、読まれなくて普通なのです。

 だから堂々としていましょう。「やっぱ読まれなかったわー」で終わって良いのです。ただ、次回作を公開するとなったなら、その時には「より面白く!」「今度は読まれるかもしれない!」と自分が思える作品にしていきましょう。

 前向きに活動した方が楽しいです。

 その活動の中には、自分がWEB小説の読者になる、という活動も含めるべきでしょう。これについては次節にて。

3、読まれるための努力

 WEB小説の文化として、作者同士でWEB小説を読み合うというものがあります。

 特にブログ小説にはそういう風習がありました。十年ぐらい前は確実に(今もそうなのかな)。

 ブログのコメント欄に書き込むのです。「読みました、面白かったです。私のも読んでね」というのを日課にして、数人のブログ小説仲間で楽しむのです。当然、毎日更新するなんて無理ですが、誰かしらが更新しているので、いろんなブログをふらふら行き来して、おじさんも学生も同じように楽しんでいました。

 今日の投稿サイトでは、書き手ではない、純粋な読者も非常に多くなっています。純粋な読者といっても、コメントを残して交流を楽しむタイプと、アクションは起こさない完全な読み専に分かれているようです。

 ブログでも投稿サイトでも、たくさんの読者がほしいと思うのでしたら、作者側からの交流は必要だと思います。SNSで親しみやすい人格を押し出してください。他の作者からコメントをいただいたなら、出向いてリアクションしてください。

 何かが起爆剤になるかもしれませんから。

 ちなみに私はその努力をしていません。交流が苦手だというなら、無理してやる必要はないです。無理をしていると、前段のメンタルに響いてきますからね。そうは言っても、交流しないから多くの人に受けない、広まらないという可能性は、決して否定できないでしょう。

 知り合い一人と十と人では、広まり方が百倍違います。知り合いゼロ人では、そもそも広まりません(経験者は語る)。

 ということで、苦手じゃないなら積極的に交流すべきです。そこを楽しむのもWEB小説の活動だと思います。

4、交流したくない人

 ここまで書いてくると、内気でひとりが好きな人は小説を公開しにくくなるかもしれません。気後れせずに、じゃんじゃん公開してください。

 別に外向きのアクションも起こさなくて良いです。小説投稿サイトも利用して良いです。何か返信が必要なコメントにだけ最低限の反応を示せば良いです。コメントが付かないなら落ち込むよりもほっとする、そんな性格の人もいるでしょう。

 私も「小説家になろう」は利用していますが、これまでやりとりが発生したのは、誤字の報告に「気付かなかったです、ありがとうございます!」程度です。小説家になろう以外にも、いくつかのショートショートはブログに掲載しています(WRIGHT THE LIGHT)。しかしそのコメント欄はバタンと閉じていますので、平和そのものです。

 小説を書くのも公開するのも、誰にもジャマされる活動ではありません。交流ツールの一つという見方もありますが、精神活動の一つというのが一番大きいと思います。

 交流するしないに関わらず、小説を書くことは良い趣味だと思います。

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